能楽校

 紫光窯開窯以来、毎年5月に地元藤原地区への感謝と真の文化発信として「炎のイベント・窯炎と薪能」を開催し、広く一般に開放してきました。このイベントは、重要無形文化財保持者(人間国宝)団体認定者の喜多流能楽師・長田驍師が、斯界の名手を誘い上演する薪能です。能楽校では初めて能や狂言に触れる地元の小中学生を中心に、本イベントに向け研鑽を積んでいます。

「炎のイベント第20回記念」石造舞台が完成

「炎のイベント第20回記念」
石造舞台が完成

長年の「立田の地に縁のある新作能を地元で演じ、立田の地を日本中に知って欲しい」という悲願が通じ、2008年には原作者の奥村満富氏と長田師によって創作能「織部」が完成し、築窯10周年記念にこの地で演ずることができました。

昨今、各流派で演ぜられる能の演目は二百数十曲ほどで、多額の費用や原案、台本、振付、演出の出来る人材が少ないことも含め、新作能が世に出ることは稀である。これは克次と奥村、長田両氏と紫の会、周囲の方々の理解や援助が重なり合って、紫光窯への思いが結実した結果です。

今後も、完成度を高めつつ「織部」は上演され、未来の子ども達のための確かな文化遺産の継承になっていくと確信しています。

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