長楽寺

古くから伝えられている寺伝によると、養老六年(722年)、ときの禅宗の大家泰澄大師によって、拘留孫岳の仏の尾に観音像を安置したのが寺の始まりと言われています。

本堂には、本尊お釈迦如来と数体の仏像があり、その中にある御木像が延享元年(1744年)に、曹洞宗永平寺末として開山された黙山和尚です。

寺宝として有名なのが、画家古庵旦水作の釈迦涅槃の画で、横1.8メートル、縦2.6メートルもあるとても大きなものです。

本堂後方の高台には、明治末期に山上から移されたという観音堂があります。当時は山上にありましたが、この地は雪も多く、不便であったため、里の近くである現在地に移されました。この観音堂には、秘仏として馬頭観世音が祀られています。

(立田地区発行『遊学歩道 秀真の里』冊子)